今、マスクの下に隠れがちな唇についてお話しようと思います。
お医者さんが唇の色で健康状態をみることもある唇。唇には、たくさんの毛細血管があります。そのため、赤みを帯びて見えます。この赤みで血の巡りが推し量ることができ健康状態を簡易的に見ることができます。
健康であるもののたまに、上唇より下唇の方が赤いといった悩みをお持ちの方もいます。それは、結果から言うと特に問題はありません。唇は上下で一つの器官であるように思いますが、実は発生学的には別のパーツから成り立っています。上唇は皮膚から成り立ち、下唇は口腔粘膜の延長として成り立っているのだそうです。これを知っていると下唇が上唇より若干赤くても問題ないことがわかります。
唇の色以外に悩みの種は、乾燥ではないでしょうか?唇は、皮膚より角層が薄いうえ、皮脂腺が少なく汗腺を欠くため全体的にバリア機能が低いため水分がどんどん蒸発してしまう構造になっています。乾燥のスピードは、頬の5倍のペースと言われています。自らの力で内部の水分を閉じ込める油分の膜を作りにくい唇は、リップクリーム、ワセリンなどを使用し、外から油分の膜を作り閉じ込める方法が乾燥を防ぐ方法になってきます。マスクをしていると乾燥を感じにくいようで唇はもちろんですが、喉の渇きも感じにくいとのことです。こまめな保湿、水分補給を行うよう気を付けてほしいと思います。