子供と歯ブラシ

昨日、STVニュースが北海道の子供は虫歯が多く肥満傾向にあると報じました。この調査は前年度、国が指定する調査実施校に在籍する満5歳から17歳までの幼児や児童、生徒を対象に発育や健康の状態を明らかにすることを目的に実地されたものです。

肥満も問題ですがここで注目したいのは、北海道は虫歯がある子供の割合がすべての年齢で全国値を上回ったという結果です。

驚きと同時に悔しい気持ちになってしまいます。それは、子供の虫歯は頑張ればどうにか防げるからです。

歯ブラシの仕方や頻度、間食の頻度、家庭環境(祖父母と暮らしているとおやつを頻繁に取る傾向がある)いろいろ原因はありますが歯ブラシに絞って考えてみると

『赤ちゃんのころは、大人が磨く

もう少し大きくなれば、本人に磨き方を教え最後に仕上げ磨きをしてあげ

さらに大きくなれば、1人で磨く。』

この流れさえしっかりしていればそんなに虫歯ができるという話にはなりません。

もしかすると磨く大人がそばにいなかったり、あるいは子供が嫌がり暴れてできない、または大人自身が歯磨きをそこまで理解できていないので子供に伝授できていないのかもしれません。

理由は、様々でしょう。しかし、歯ブラシのやり方は一度習得すると一生ものです。やり方を学び、その後は練習すれば良いだけです。そして恐ろしいことに歯ブラシは毎日練習する機会が必ずやってきます。つまり、上手くなるに決まってる流れです。

本間歯科では、大人にも歯ブラシ指導を行っています。今日習えば今日から実践できます。そして子供にも孫にも教えることができます。

北海道の子供が虫歯が多いなんて悔しいので、一緒に頑張ってみませんか?

もちろんお子様の歯ブラシの悩みや疑問、「子供に歯ブラシを教えてほしい」との要望にも対応しているのでご希望の方はご連絡ください。

全ては繋がっている?

部屋の整理をしていると、学生時代に父から借りた頭蓋骨の模型が出てきました。

この頭蓋骨の模型は、あらゆる部位がわかるように骨が扉のように細工しており開けるとさらに内部が見え神経や血管も理解できるようになっています。
私たちは、骨、神経、血管などの走行を学生時代にたたきこまれます。もしかしたら皆さんは歯科医院での治療は歯に限局したイメージかもしれませんが実は深い虫歯の治療や抜歯、歯周病再生療法の際にはこのようなことを知っておかなければなりません。身体の不思議ですが、大雑把にいうと全て繋がっているのです。例えば、一本の歯をみても神経があります。それは大元の神経からの枝分かれになります。
また余談ですが、歯は身体の中で一番固い組織です。それに守られている神経、血管は簡単には失われません。法医学などではその事を利用し、歯の中のDNAから身元を調べます。
たかが歯ですが、知れば知るほど奥が深いものです。
ということで、皆さんも少しは歯に興味を持っていただけたでしょうか?
歯が痛いとなってから『歯を大切にしなければならないな』と気がつくよりも、歯に興味を持つことで気がつく方がずっと良いと考えます。歯に興味を持つきっかけを作る事も私たちの仕事であると考えています。ブログを通じて、あるいは毎日の歯ブラシなどのツールを通じて、色々な方面から皆さんにアプローチしていきたいと思います。